企業の事業内容や主な業務について教えてください。

新潟県長岡市に本社を置く、総合物流業を基軸に、フードサービス、広告代理業など多岐にわたる事業を展開している企業です。

今回留学生のインターンを受け入れられた目的を教えてください。

当社としては、これからの事業運営において“グローバルな視点”を取り入れることが重要だと考えています。社内に多様な価値観が入ることで、新しい発想や気づきが生まれるきっかけになるのではないか、そのような思いから、今回の受け入れを決めました。
また、当社では“誰でもできるランプピッキング“を強みにしています。文化や言語が異なる外国人の方でも、本当にスムーズに作業を遂行できるのかを検証したい、という目的もありました。実際に現場で体験していただき、業務の分かりやすさや改善点などを確認する良い機会になったと感じています。

今回のインターンシップでの業務内容について教えてください。

自社開発の倉庫管理システムを使用して、電子部品倉庫にて顧客製品の入庫/保管管理/出庫等を体験いただきました。

今回実際にトウさんをインターンシップに受入れた際の言語の壁や文化の違いについての対応方法はどのようにされていますか？

円滑にコミュニケーションが取れるよう、社内では翻訳ツールの積極的な活用を推奨していました。お互いの母国語が異なる中でも、ツールをうまく使うことで誤解なく意思疎通ができますし、現場でも安心して業務に取り組めていると感じています。
今回のインターンシップでも、トウさんが中国語を話せるスタッフに“自分の敬語は合っていますか？”と積極的に確認している場面があり、双方が歩み寄りながら理解を深めていく姿勢がとても印象的でした。お互いに配慮しながら、良い形でインターンシップを進めることができたのではないかと思います。

留学生のインターンシップ受入を通して、企業としてどのようなメリットがありましたか。

留学生が持っている新しい視点やアイデアを業務に取り入れることで、改善のヒントや新しい取り組みのきっかけになります。また、普段から異文化に触れることで、社員も自然と異文化対応力が身につき、組織全体の力が高まると感じています。
また、弊社では物流や倉庫のほかにフードサービス事業も行っているので、トウさんにはお昼にフードサービス部門で作ったお弁当を食べてもらうなど、会社全体の雰囲気や仕事の流れを知ってもらう工夫もしていました。実際に会社のことを知ってもらえる良い機会になりました。

これから外国人のインターンシップや採用を予定している企業へのメッセージをお願いします。

異文化交流は、会社にとって大きな成長のチャンスです。社員一人ひとりが多様性を受け入れる意識を持ち、採用や受け入れのサポート体制を整えることが、うまく進めるポイントだと思います。

なぜ長岡市でインターンシップをしたいと思いましたか？

大学から来た長岡市のインターンシップ案内のメールを見て興味を持ちました。ちょうど旅行で長岡市に行く機会もあり、さらに長岡の有名な花火大会もあったので、長岡市自体に興味が湧き、参加を決めました。

インターンシップでどのようなことを学びましたか。

物流倉庫での厳しい出荷管理について深く学ぶことができました。また、倉庫の管理方法や実際の作業現場の様子を具体的に知ることで、働くということがどういうことかを実感できました。

インターンシップのコミュニケーションで工夫したことはありますか。

特に社員の方との敬語の使い方についても確認しながら、しっかりコミュニケーションを取るようにしていました。

日本の企業文化で驚いたことや印象に残ったことはありますか。

当初は、日本の企業文化はどこか堅苦しい雰囲気があるのではないかと想像していました。しかし、今回インターンシップに参加してみて、職場の方々がとても穏やかで親しみやすく接してくださることに気づき、イメージが大きく変わりました。

インターンシップを通じて、長岡にどのような印象を持たれましたか。

インターンシップに参加する前は、長岡市は観光の場所というイメージしか持っていませんでした。しかし、インターンシップ期間中に、新しい物流倉庫やフードサービス部門の製造現場なども案内していただき、物流や産業が非常に発達していることを実感しました。その結果、長岡市が観光地ではなく、「発展した工業都市」であるという新たな認識を持つことができました。

インターンシップを検討している外国人の方へメッセージをお願いします。

日本での就職を希望するのであれば、インターンシップは非常にいい経験になることは間違いありません。大学では得られない、現場でしか学べないことが多いため、いっぱい参加したほうがいいと心から勧めます。